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整理技術研究グループ勉強会記録(2002年度)

「ネットワーク情報資源の組織化」第6回


日時:
2002年7月3日(水) 19:30〜
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
堀池博巳氏
テキスト:
栃谷泰文 : ゲートウエイ・サービスのためのメタデータ−「インターネット学術情報インデックス」作成の事例報告 『現代の図書館』Vol.38, No.1, p.54-62,(2001) 
尾城孝一 :サブジェクトゲートウエイの構築と運営−理工学分野の高品質なインターネットリソースの提供をめざして− 『情報の科学と技術』Vol.50, No.5, pp.280-289,(2000)
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、蔭山(帝塚山大学図書館)、尾松(奈良県立図書館)、村井(京都精華大学情報館)、兼宗(リコー(株))、中村(リコー(株))、堀池(京大学術情報メディアセンター)

● 今回はサブジェクトゲートウエイの構築事例(東大、東工大)と問題点を中心に書かれた論文でした。
● 栃谷 論文:『ゲートウエイ・サービスのためのメタデータ−「インターネット学術情報インデックス」作成の事例報告』
●1. インターネット学術情報インデックス(IRI)は東京大学附属図書館が1999年3月から試行的サービス開始。
(1) インターネット上で公開されている学術情報を検索するデータベースである。
(2) 紙媒体 + インターネット上の電子的学術情報資源の収集・組織化・提供
●2. インターネット学術情報インデックス作成の背景と意図
(1) インターネット上の情報資源を適切に利用者に提供することは大学図書館の使命の一つである
(2) リンク集と検索エンジンのこれらの問題点を解消するため
(3) 学術情報資源に限ってインターネット上の有用な情報を収集し,検索システムを用いて利用者に提供すること
●7.主題語付与
・「キーワード」は「フリーキーワード」と「統制語」を付与したとなっているが英語はLCSHを利用したことはわかるが日本語のものはどうしたのだろうか。
 ===> P.57の図3の詳細情報画面を見ると主題項目欄にはLCSHらしきものが表示されているので日本語のキーワード(BSH)に対応するLCSHを付与していることがわかる。でも大変であることが想像できる。

●報告2「尾城論文」について,
「サブジェクトゲートウエイの構築と運営−理工学分野の高品質なインターネットリソースの提供をめざして―」
● TDLのWeb画面には「2002年4月26日よりサーチエンジン検索サービスを当分の間,休止中 (サーバのメンテナンス作業および機器類の調整のため)」となってしまっている。(2002.06.27 アクセス時点)
●1.東京工業大学附属図書館の「電子図書館システム(TDL)」は理工学情報へのポータル機能実現が目標。インターネットリソースも不可欠の構成要素と捉える。
● 3.2 代表的なサブジェクトゲートウエイの例では
・愛媛大学医学部附属病院 OMRW : Objective medical Internet Resources in the world の医療・医学関係はあまり知られていなかった。
● p.282のリソースの粒度として,収集の単位は原則としてサイトを主たる収集対象となっているが,これはサーバ単位なのか。
 ==> Webサーバにはいくつもの機関情報が格納されている場合が多いので,サーバ中の各サイトが相当する。
● P.282の[NetMind-itの活用]では Mind-it Server Enterprise というサービスシステムがあり,URLを登録することによって,
(1) HTMLやXMLなどの任意のページの変更,
(2) リンクされている先の変更
(3) ある一部のテキスト部分だけの変更
(4) あるキーワードが現れる変更
などがあった場合に利用者に通知してくれるサービス。