TOP > 勉強会 > 2002年度 > / Last update: 2008.1.1

整理技術研究グループ勉強会記録(2002年度)

「ネットワーク情報資源の組織化」第8回


日時:
2002年9月6日(金) 19:10〜
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
吉田暁史氏(帝塚山学院大学)
テキスト:
ヨーロッパのインフォメーションゲートウエイ開発機関のDESIRE関係文書。
DESIRE Information Gateways Handbookのうち,Section 2: Information Issues の
 3. Meatadata formats 4. Cataloguing 5. Subject classification, browsing and searching
 および DESIREプロジェクトの概要
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、蔭山(帝塚山大学図書館)、尾松(奈良県立図書館)、渡邊(神戸大学図書館)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、村井(京都精華大学情報館)、堀池(京大学術情報メディアセンター)

● INFORMATION GATEWAY のプロジェクトの例としてDESIREをとりあげた。今回は本プロジェクトの歴史および概要についての学習を行いました。
・DESIREプロジェクトはヨーロッパの研究コミュニティにおいてWebの利便性を高めるための国際的な大プロジェクトである。
・プロジェクトは第1フェーズと第2フェーズで進行している。
● DESIREの目的
 以下のWebニーズのいくつかを提供する。
(1) Web上における高品質なデータを特定し,検索可能にするよう研究者を支援するツール。
(2) Web上において効果的なPublishを支援するツール。
(3) Web資源へのアクセスを,スピードとコストの両面で改善する仕組みを提供。
(4) Webのセキュリティ機構へのアクセス。
(5) Webをフルに使いこなすため,インターネット使用技術の訓練へのアクセス。
● DESIREの歴史
・Teh Trans-European Research and Education Network Association(TERENA)のワーキンググループメンバーが1994年に集まってDESIREが生まれた。8つの作業パッケージがDESIREの全体の機能。
 1) 資源の発見―Webの索引と目録。
 2) Caching (一時的保存)
 3) セキュリティ
 4) 情報ツール
 5) サービスの品質
 6) 訓練
 7) 家庭でのアクセス
 8) 評価
・第1フェーズ(1996-1998)。1)を実施。
(1) Webカタロギング(サブジェクトゲートウエイ)
(2) 自動索引
(3) 高品質な資源の収集
・第2フェーズ(1998-2000)。 2)から8)を実施。
 多くの国からのサブジェクトゲートウエイ間の相互運用機能の充実。
 Combine Havesterというソフトが開発されていて,Web文書の収集,解析,データベースにまとめる といったことを行う。
● subject gatewayの定義
・専門家の手により,選択され,分類目録作業が施される。
・DESIREでは標準的なソフトとツールを提供し,個々のゲートウエイ間の重複作業を調整することにより,互換性のあるサブジェクトゲートウエイを利用することができる。
● 資源の記述
 DESIREとROADSの活動状況の位置関係
・ROADS based subject gateways
 ROADSはDESIREのシステムの重要な一部であり,資源発見の部分を受け持ち,サブジェクトゲートウエイのインフラである。
・ROADS cross-searching demonstrator
 複数のゲートウエイ一括検索ソフト
・A Review of Metadata
 メタデータ関係文献
・メタデータ関係ソフトウエアツール
 さまざまな形式のメタデータを扱う。UKOLNが開発してきた。
● インフォメーションゲートウエイの品質のコントロール基準
・サイトの採用基準
 1) 品質定義と商業セクタにおける作業指針
 2) 既存のサブジェクトゲートウエイにおける採録基準
 3) 他のインターネットサービスにおける採録基準
 4) 図書館における採録基準
●多言語への対応
●分散カタログ
●部分的な自動分類
●分類