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整理技術研究グループ勉強会記録(2002年度)

「ネットワーク情報資源の組織化」第9回


日時:
2002年9月26日(金) 19:10〜
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
吉田暁史氏(帝塚山学院大学)
テキスト:
DESIREプロジェクトの概要の残りおよびDESIRE Handbook
 DESIRE Information gateways Handbookのうち,
     Section 2: Information Issues の 3. Metadata format 4. Cataloguing
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、前川(堺女子短期大学)、尾松(奈良県立図書館)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、蔭山(帝塚山大学図書館)、村井(京都精華大学情報館)、堀池(京大学術情報メディアセンター)

● INFORMATION GATEWAY のプロジェクトの例としてDESIREをとりあげている。
 今回は前回の残りとHandbookのうち,Metadataおよびcataloguingについての学習を行いました。
●前回のDESIRE Projectの残り部分。
1.DESIREのデータ入力
・ 分散型入力
・ 部分的自動目録
2.自動メタデータ作成(ROADS Harvester)
 URLを元にROADS template を自動生成,ロボットを用いてROADSデータベースに取り込み ==> ロボットの仕事内容がわからない。
 DESIREの連携機関SOSIG(ソーシグとよむ)では電子ジャーナルを自動的(DCを使用)取り込みしている
3.DESIREの将来
・DESIRE Tool使用による成果をあげた
 1) 国単位のキャッシュ生成において多くの経費節減
 ==> アーカイブとは異なる。
 2) 仮想図書館構築のゲートウエイモデルに採用(フィンランド)
 3) Nordic Web Index の構築に Combine Harvesterが使用される
 ==> Combine Harvesterの詳細はわからない。
 4) 多くの図書館コミュニティがSubject Gatewayに参加
4.第2フェーズ
 1) 分散Web索引作業
 2) Subject-based Web目録作業
 ==> Subject-basedとはいわゆる主題をベースにした目録作成なのか。
 3) キャッシュ
 4) ディレクトリ・サービス
●第3節 メタデータフォーマット
1.メタデータ使用の優位性
 1) 検索性能の向上 検索項目が明確になる
 2) 他のフォーマットに変換できる
 3) 多数のHTML文書をもつよりは,データベースの削除修正などの維持管理が容易
2.メタデータと属性
 1) 記述項目(18項目があげられている)
 2) 主題に関する項目
 keywords, classification code, classification system, terms from thesauri, subject headings
 3) 管理項目
 resource maintainer, date of addition of resource to gateway, last updated, last changed, review-by date,
 expire date, submitter of resource, cataloguer of resource, origin of record, rights owership
3.コアメタデータ
・ ダブリンコア 15項目
・ RAODS templates
 情報資源のタイプごとに多数のテンプレートを用意
 template registry を維持。種々のテンプレートを登録
4.メタデータ属性の選択
・ゲートウエイの性格や地域性などによる
・メタデータの入力者
 information providers, gateway users, cataloguers for the gateway, subject editors for the gateway
 core gateway staff, another gateway working in colaboration with you, automatic generation by software
5.標準的なメタデータフォーマット
基本文献
 A review of metadata: a survey of current resource description formats
 L. Dempsey, R. Heery, M. Hamilton, D. Hiom, J. Knight, T. Koch 他。
 http://www.ukoln.ac.uk/metadata/desire/overview/
・ダブリンコア
・USMARC
・GILS
・IAFA/WHOIS++ Template
・LDAP Data Interchange Format (LDIF)
(メタデータ・フォーマットサービス)
 ==> あっているかどうかわかりませんが LDAP が気になりました。
 LDAPはディレクトリ・サービスへアクセスするためのインターフェースでLDAPが標準になりつつあります。ディレクトリ自体の概念は電話帳や住所録なども入ります。
 『ディレクトリ・サービスは分散処理環境で,個々のコンピュータのアプリケーション・プログラムを管理する機能。あるプログラムから別のサーバのプログラムを呼び出すとき,サーバの物理的な位置を意識せずプログラムの名前を指定するだけでよい。この機能により,個々のアプリケーション・プログラムの物理的な保存場所に関する情報を常に保持できる。』(「デジタル用語事典 2000-2001年版 より)

精粗3種類の表(表1参照)
3つのバンド(band)がある
Band 1 フルテキスト・インデックス(full text indexes)
Band 2 simple structured generic formats
Band 3 more comp@lex structure, domain specific part of a larger semantic framework
6.メタデータフォーマットの選択
Band 2 ダブリンコアなど。容易に作成できる。他のフォーマットとの互換性なども有利。
Band 3 MARCやTEIヘッダー。作成にコストがかかる

2.4 Cataloguing
1.背景
 目録規則,分類,主題分析,典拠コントロール,といった伝統的なツールがある。これらは印刷物中心に発達してきた。改訂されてネットワーク情報資源をも対象とするようになってきている。
(1) ISBD(ER)
(2) USMARCの856フィールド 'Electronic Location and Access'
2.information gateway のための目録作業諸問題
(1) メタデータ・フォーマット
(2) information gateway に求められる記述情報の種類
 記述,主題,管理データ
(3) 記載内容の標準および目録規則の発展
(4) ROADS cataloguing guidelines
 日付のフォーマット
 言語コード
 固有名フォーマットと典拠ファイル
 主題情報
 目録ツールとインターフェース
 目録のメンテナンス