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整理技術研究グループ勉強会記録(2003年度)

「最近における目録規則改訂動向」第8回


日時:
2003年8月22日(金) 19:00〜
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
渡邊隆弘氏(神戸大学附属図書館)
テキスト:
ISBD(CR) 〈http://www.public.iastate.edu/~gerrymck/SLv41n3-4.pdf〉
 "1 Title and statement of responsibility area"
 "2 Edition area"
 "3 Material (or type of publication) specific area"
出席者:
渡邊(神戸大学附属図書館)、吉田(帝塚山学院大)、蔭山(帝塚山大学図書館)、川崎(仏教大学)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)

M:ISBD(M)にある事項
A12:AACR2 12章にある事項
A12+:AACR2 2002年版12章にしかない事項

1 タイトルと責任表示エリア
区切り記号パターン (M,A12)
 本タイトル、GMD、並列タイトル、タイトル関連情報、責任表示
 従属タイトルの場合も
規定の情報源(Prescribed source)
 タイトルページ(代替物を含む) (M)
  他の情報源からとった場合は、補記または注記

1.1 本タイトル
・「本タイトルとは継続資料のタイトル」(1.1.2)
・多様な形式(以下の形をとることができる 1.1.3)
 総称的な語のみ(もしくはその組み合わせ 1.1.3.1) (M)
  例) Journal Textes et documents
 個人名や団体名(のみ)(1.1.3.2) (M)
 イニシャル、アクロニム、ロゴ(タイトルページ上で顕著に表示) (1.1.3.3) (M)
 *完全形と両方あれば完全形が優先
  数字・文字から成る(もしくは含む)場合 (1.1.3.4)
  例) Le 01 L und E Dossiers CH+6
 責任表示、出版社名、他の記述要素(版表示など)がタイトルと言語学的につながっている場合 (M)
 共通タイトル(common title)と従属タイトル記号(dependent title designation)、従属タイトルからなる場合 (M)
  部編名(section)、付録(supplement or inset)、サブシリーズ(sub-series)
  例) IEE proceedings. A (部編記号のみ)
   Acta Universitatis Carolinae. Philologica (部編名のみ)
   Geographical abstracts. C, Economic geography (記号と部編名)
★"1.1.4.1 Continuing resource with one title page"
  ←"Continuing resource"・・・記述対象要素と資料そのものとで原文中で混乱がある。
  ←"title page"・・・ISBD(S)は印刷物については、ほぼ規則内で盛り込んでいたので、ISBD(M)を参照することはなかった。
       ISBD(S)の対象となる資料と新たな資料との間で表現の混乱が見られる。

・本タイトルの選択(一つのタイトルベージを持つ場合) (1.1.4.1)
 タイトルベージ上に同一言語もしくは同一スクリプトの複数タイトル
  →タイポグラフィもしくは順序による (1.1.4.1.1) (M)
 複数の言語もしくはスクリプトのタイトル
  →内容の言語と一致するもの優先 (1.1.4.1.2) (M)
 完全形とアクロニム・イニシャルが両方ある
  →完全形が優先 (1.1.4.1.3) (A12+)
・本タイトルの選択(複数のタイトルベージを持つ場合)(1.1.4.2)
 複数の言語もしくはスクリプトのタイトルページがある場合 (M)
  →内容の言語と一致するものを優先。判断がつかなければ右ページ(1.1.4.2.1)
   *「テートベッシュ」の場合 → 書誌作成機関の判断 (M)
 それぞれ独立したタイトルページを持つ複数の継続資料から成る場合
  →独立して記述を行う (1.1.4.2.2) (M)
   *同一言語・スクリプトのテートベッシュも同様
・本タイトルに選ばれなかった異なるタイトル(並列タイトルを除く)
 →タイトルベージにあるか否かをを問わず、注記 ? (1.1.4.3)
  (ISBD(M)ではタイトル関連情報または注記)
・転記に関する規定(1.1.5)
 電子資料貽貝では主情報源以外からとった場合は注記
 電子資料では常に本タイトルの情報源を注記
 大文字使用法と区切り記号を除いて忠実に転記 (1.1.5.1) (M)
  明確なタイプミスは修正。判断がつかなければ転記 (A12+)
  号ごと、状態ごとに異なる表示(日付や番号づけなど)は省略記号で示す (A12)
   (タイトルの冒頭の場合は省略記号不要) (A12)
  非常に長い本タイトルは、例外的に省略可(省略記号で示す) (M)
  継続前誌や吸収前誌のタイトルが、文法的に連結されていない形で表示されている場合
   →省略し注記(省略記号も不要) (A12+)
    例) The serpentine muse, incoporating the ASH newsletter→The Serpentine muse
・共通タイトルと従属タイトルの記述 (1.1.5.2) (A12)
 共通タイトルに続けて従属タイトル記号、従属タイトルを記録する
 注記、シリーズに関する場合(情報源上に共通タイトルなし?) (A12)
 従属タイトル名がタイトルページにあらわれない場合は補記
・年代的なシリーズ記号(chronological serise designation)
 →本タイトルに含めず、エリア3に (1.1.5.3) (A12)
・本タイトルのバリエーションは注記に (1.1.6)
・本タイトル変更の取り扱い (1.1.7.1) (A12+)
 逐次刊行物
  メジャーな変更があった場合は新しい記述。
  マイナーな変更名場合は、必要に応じて注記。
 更新資料 (A12+)
  新しき術は作られず、本タイトルを置き換え、古いものは注記する。
・部編、サブシリーズの変更 (1.1.7.2)
 タイトルページ上のレイアウト変更によって、部編タイトルが独立的な扱いとなった場合
  (共通タイトルよりも顕著に表示され、分離したとはみなされる場合)
  →部編のタイトルを独立した本タイトルとする記述を作成
   以前の共通タイトルはエリア6に記述
 *サブシリーズも同様
・付録と挿入物(inset)の変更 (1.1.7.3)
 独立した場合は新たな記述を作成

1.2 一般誌料表示(オプショナル)
 ・一般適用語で記述の早い位置に、資料のクラスを示すのが目的
   →本タイトルのすぐ後ろに。(1.2.1) (M,A12)
 ・印刷体の場合は「Printed text」。点字は「Braille text」(1.2.2) (M)
 ・印刷体以外の場合は、適切なISBDに従う (1.2.3)
 ・異なる媒体の組み合わせの場合は、主要部分のみを表現 (1.2.4)
 ・主要部分を決めがたい場合は「Multi-media」(1.2.5)
★「Multi-media」はおかしな語ではないか。

1.3 並列タイトル
・異なる言語もしくはスクリプトのもの(テートペッシュの場合も) (1.3.1) (M)
・形式は本タイトルと同様 (1.3.2)
・転記原則は本タイトルと同様 (1.3.3.1) (M)
 複数ある場合は、タイポグラフィーもしくは表示順による (M)
・並列する共通・並列タイトル → セットにして扱う (1.3.3.2) (A12)
・変更の取り扱い (1.3.4) (A12+)
 逐次刊行物 → 必要に応じて注記
 更新資料  → 最新状態に合わせ、以前の形は必要に応じて注記

1.4 タイトル関連情報
・更新中のルーズリーフ以外
 → 目録利用に重要と考えられる場合以外、記述から書略される(もしくは縮小されうる)。
   省略された場合は注記
・更新中のルーズリーフ
 → 識別に必要かもしくは目録利用者に重要と考えられる場合はタイトル関連情報を記録する。
  currencyに関連した用語のみ空なる場合は含まない
  *AACR2 2002年版では、逐次刊行物と継続資料に分け、より具体的に規定
・本タイトル、並列タイトルと連結して、もしくは下位に現れることがある (1.4.1)
・責任表示など他の記述要素を含むことがある (1.4.2) (M)
・本タイトルが完全形の場合
 →タイトルページに現れる略語形はタイトル関連情報 (1.4.3) (A12+)
・転記の取り扱い (1.4.5)
 本タイトル、並列タイトルに続けて記録 (1.4.5.1) (M)
 本タイトルに準じた転記 (1.4.5.2) (M)
 タイトルページ上で本タイトルの前に現れるもの (avant-titleなど)
  →文法的に可能ならタイトル関連情報。不可能なら注記 (1.4.5.3) (M)
 複数あれば、タイポグラフィーもしくは表示順で順番を判断 (1.4.5.4) (M)
・並列タイトルと並列タイトル関連情報 (1.4.5.5) (M)
 タイトル・タイトル関連情報の組を=で結ぶ (1.4.5.5.1)
 並列タイトルがあるが、タイトル関連情報は一つしかないとき
 →最後の並列タイトルの後ろに記録 (1.4.5.5.2)
 並列タイトルはないが、複数言語のタイトル関連情報があるとき
 →タイトル関連情報内で並列扱い (1.4.5.5.3)
・タイトルページ以外の部分にあるタイトル関連情報
   →識別上必要もしくは利用者に重要な場合は補記。普通は注記 (1.4.6)
・共通タイトルと従属タイトルがある場合
 →タイトル関連情報は従属タイトルのうしろ (1.4.7)
★1.4.7だと従属タイトルは本タイトルの一部のように見える。
・変更の取り扱い (A12+)
 逐次刊行物→必要に応じて注記
 更新資料 →最新状態

1.5 責任表示
・記述される情報源の知的/芸術的内容の送出、またはその実げんかに責任のある、もしくは貢献した
 実体(個人や団体)。もっとも主たる個人・団体のみは必須で、それ以外のものは必要に応じて記録する。(1.5.1) (M)
・責任楊枝となる実体の種類 (1.5.2) (M 表現は異なるが大体同じ)
 著者、編者、編纂者、翻訳者、イラストレータ
 既存著作の改作者(オリジナルと同一媒体か否かを問わず)
 様々なデータの収集者
 著作のスポンサーとなっている団体や個人
 ★"updating loose-leafs"とある。Webページは除くのだろうか?
・逐次刊行物の編者である個人名は、書誌作成機関の判断で記録しないことができる。
 ★この規定はISBD(S)ではない。   
 更新中のルースリーフに責任を持つ個人名は「利用者に重要なら」記録する。(A12+)
・多様な形式(以下のようなものがある) (1.5.3)
 役割表示を伴う場合、伴わない場合 (1.5.3.1) (M)
 名称が含まれない場合 (1.5.3.2) (M)
 役割を示す名詞(句)を含む場合 (1.5.3.3)
 他の記述要素(原タイトルなど)が不可分な形で含まれる場合 (1.5.3.4) (M)
 タイトルページに示された補遺・付録に関わる文言を含む場合 (1.5.3.5)
 スポンサーである団体名を含む場合もある (1.5.3.6) (M)
  タイトルページ中に当該団体名が記されていて、団体と当該継続資料との関係が明示的に述べられている場合
・責任表示とは見なさないもの (1.5.3.7-9)
 →知的・芸術的とは関係ない題辞(mottoe)、献辞、後援、受賞など (M)
  他の記述要素(本タイトルなど)と不可分に連結された責任実体名 (M,A12)
   *本タイトルが発行団体名の一部のみを含み、残りの部分がタイトルページに表示されている場合は、残りの部分を責任表示とする。
  タイトルページ上にあるが、団体の機能が特定されずとどからも決定できないとき (1.5.3.9) (M)
  タイトル関連情報に埋め込まれたもの (1.5.3.10)
・一つもしくは複数の責任表示 (M)
 一つの責任表示と見なす場合 (1.5.4.1)
  →同一役割の複数の個人・団体名
   異なる役割でも文法的連結がある場合
 複数の責任表示と見なす場合 (1.5.4.2)
・補遺・付録等に関わる責任表示で、タイトルページ以外の部分にある場合は注記 (1.5.4.3)
・転記の方法 (1.5.5) (M)
 現れるとおりに転記 (1.5.5.1)
 タイトルページ以外からとったときは補記。資料外からとったときは注記 (1.5.5.2)
 個人・団体名を複数列挙する場合の書き方 (1.5.5.3)
 完全形でない場合は注記 (1.5.5.4)
 個人名に付随したイニシャル(学位など)の取り扱い (1.5.5.5)
 本タイトルに先立って表示されているものも所定の位置に (1.5.5.6)
 階層構造をなす団体名の記載は、資料に表示されている順序 (1.5.5.7)
 スラッシュで区切って記述 (1.5.5.8)
 タイトルとの関係が不明確なら、リンクする語や短い句を補記してよい (1.5.5.9)
 複数の場合は、タイポグラフィもしくは表示順 (1.5.5.10)
・並列タイトルと並列責任表示 (1.5.5.11) (M)
 セットで繰り返し (1.5.5.11.1)
 並列タイトルはあるが、責任表示は1言語の場合 (1.5.5.11.2)
 団体名のみ並列する場合 (1.5.5.11.3)
・略語形の責任表示 (1.5.5.12)
 本タイトルなどに責任団体名の略語形が含まれる場合→責任表示に関税形をくりかえしうる
 本タイトルが、団体名の略語形のみからなる場合
・共通タイトルと従属タイトル (1.5.5.13) (A12)
 個々の部分に責任表示をつけることもある。
・変更の取り扱い (1.5.6) (A12)
 逐次刊行物
  責任表示の追加・変更は新記述とはせず注記。
  変更が名称の提示形式にとどまる場合は、利用者に必要なら注記。
  総称的標題で責任表示にメジャーな変更が会った場合は新記述
 更新資料
  最新の形とし、以前のものは注記

2. 版エリア
区切り記号のパターン (M,A12)
規定の情報源
 タイトルベージ、その他の前付け部分、奥付 (M)

2.1 版表示
・版表示は、次の事柄に関した語句等からなる (2.1.1)
 A)名称は番号付けによる版表示のように、資料中で正式に同定された継続資料のすべてのコピー (M)
 B)知的・芸術的内容において、同一提示形式の他のコピー群と比べ重要な違いを持つ、特定の提示形式による継続資料のすべてのコピー。この場合は、資料中に正式の表明があるかどうかは問わない。
  *ふつう、「版」の語や、序数詞、他の版との違いを示す語を含む (M)
  *版とみなすかどうかの判断には、、各国における出版刊行も考量せよ
   (例えば、「版」で刷を示す場合など)
・記述方法 (2.1.2-3) (M)
 情報源どおりの転記が原則。情報源以外からとった場合は補記。
 標準的な略語を使用。アラビア数字を使用。
 版表示に付加された説明語句は、版の同定に必要なら記録
 版表示が資料中に示されていない場合、ふさわしい表現で補記
 (この表現は一般・特殊資料種別を示すものであってはならない。)
・版のタイプを示す (A12では逐次刊行物に限定。更新資料は図書を準用)
 名称や番号付けによる版、リプリント、継続資料全体の改訂 (2.1.4.1)
 *逐次刊行物においては、巻号表示や年代的範囲を示すものはエリア3に記録する(1st ed.)など
 地方版の表示 (2.1.4.2) (A12)
 特別な興味(対象者)を示す範表示 (2.1.4.3) (A12)
 特別なフォーマットや物理的提示形式を示すもの (2.1.4.4) (A12)
 言語版の表示 (2.1.4.5) (A12)
 挿入部や付録が含まれていることを示す表示 (2.1.4.6)
 *AACR2では他に、「複製版の表示」
・版表示として転記しない表示
 番号・年代による範囲を示す表示。エリア3に記録する。(2.1.5.1)
 一般・特殊資料種別を示す表示で、タイトルページにはない場合。 (A12)
 (資料種別はGMD(エリア1)もしくはSMD(エリア5)で示す)
 定期的改訂や頻繁な更新を示す表示(版というより頻度を示すものとして注記に) (A12)
・変更の取り扱い (2.1.6) (A12+)
 逐次刊行物
  新たな記述をおこすべきメジャーな変更にあたらない場合は、必要に応じて変更後の表示を注記
 更新資料
  版にメジャーな変更がおこれば、新たな記述を作成。
  マイナーな変更の場合は、記述を変更し、必要に応じて注記

2.2 並列版表示(オプショナル) (M,A12)
 多言語による版表示

2.3 版に関する責任表示 (M)
・新版の改訂者や、その他副次的な役割を果たした個人・団体 (2.3.1)
・エリア1の責任表示に準じた表記 (2.3.2)
・手元の版に関わる責任表示ではあるが、特定の個人・団体を示さない表示は説明的フレーズとして版表示の一部に (2.3.3)
・並列表示への責任表示 (2.3.4)

2.4 副次的版表示 (M)
・記録する場合 (2.4.1)
 A)ある版の仲の特定版に属する、もしくは最初に名付けられた版と等価な版に属するというように、同定する正式な表示がある場合
 B)当該資料が属している大きな版のほかの刷と内容に重要な違いがある場合
・転記原則は版表示と同じ (2.4.2)
・変化のない刷に名付けられた副次的版表示も記録されることがある ? (2.4.3)
・並列する副次的版表示 (2.4.4)

2.5 副次的版表示に関わる責任表示 (M)

3 資料特性エリア (AACR2では"Numbering area")
イントロダクション:
 このエリアは、特定の資料種別や出版形態に特有なデータからなる。継続資料においては、このエリアは、年代や巻次を記録するのに用いられる。また、ISBD(CM)がカバーする資料における数値的データ、ISBD(PM)がカバーする資料における特別音楽形式、ISBD(ER)がカバーする資料における電子資料の基本特性、を記録するのにも用いられる。
 継続資料がエリア3に現れる資料・出版形態が複合したもの(例えば電子雑誌)であるときは、エリア3は繰り返し可能である。
 エリア3を繰り返すときには、継続資料主題内容に関連したもの(地図資料の縮尺など)を先頭におき、逐次刊行物のためのもの(番号付け)は最期に置く。

3.1 番号づけ
 番号付けエリアは、エリア1で与えられた本タイトルの初号と終号の番号及び日付の範囲からなる。
 エリア3で与えられた「日付」は、エリア4の出版日付と対応していることもあれば、そうでないときもある。
 記述が途中の号から作られる場合、他の情報源から判明するなら、初号・終号の番号付けをエリア3に補記する。そうした情報源が得られなければ、初号・終号に関する情報が注記に記録する。 記述が初号・終号に基づかない場合は、使われた号の情報を注記する。
 番号付けの区切り記号のパターン (A12)
 A ハイフン・・・逐次刊行物の初号の番号・日付のハイフンは、この番号付けと終号の番号・日付とをリンクさせる。もしくは、逐次刊行物が継続中であることを示す。終号の番号・日付だけ替えられる場合は、前にハイフンを置く。
 B 丸括弧・・・号の番号と日付がある場合は、日付は丸括弧で囲んで番号の後ろに置かれる。ただし、番号が日付を分割したものであるときは例外である。
 C 等号・・・同じ号にそれぞれ独立した番号システムが用いられているとき、1番目のものに続いて、2番目のものをスペース、等号、スペースの後に記録する。
 D セミコロン・・・新しい番号体系の初号の番号で、新体系を示す表示のないものは、空白、セミコロン、空白に続いて記録する。
 E セミコロンとカンマ・・・新番号体系を示す表示は、スペース、セミコロン、スペースに続けて記録し、ついでその番号付けをカンマ、スペースに続けて記録する。
 規定の情報源
  継続資料全体、全国書誌
  ★ここでの「continuing resource」とは"serial"だけではないか?
 番号付けの情報の転記 (3.1.1) (A12)
 番号付けデータは、当該号に表示された形式と順序で転記
 ただし、各種数字表記やスペルアウトはアラビア数字に置き換える。 (A12)
 「号」等を示す表示には標準的な略語が用いられる。 (A12)
 不完全、不正確、誤りのデータは、角括弧を用いて正しい形に補記または修正
 グレゴリウス暦でない日付は情報源どおりに記録 (A12)
  (グレゴリウス暦に直した日付を角括弧で補記)
 番号・日付の記録 (3.1.2〜)
  逐次刊行物の各号が番号か日付のいずれかで識別されているとき
   →初号の番号もしくは日付が記録される (3.1.2) (A12)
  各号が番号と日付の両方で識別されているとき (A12)
   →照合に現れる両方の要素が記録される。番号は日付の前に置かれる。 (3.1.3)
  *番号が日付を分割したものの場合は、日付の後ろに番号が置かれる。 (A12+)
  逐次刊行物が他の逐次刊行物を引き継いだものであるとき (A12)
   →番号・日付は当該本タイトルでの最初の号のもの (3.1.4)
  複数の言語もしくはスクリプトによる表示があるとき (A12)
   →本タイトルと同じ言語のものを記録 (3.1.5)
  *この判断基準が適用できない場合は、最初の表示を記録
   並列表示は、スペース、等号、スペースに続けて記録されうる。
  複数の番号付けや異なったカレンダーの日付を含む単一の番号付け体系が表示されている場合 (A12)
   →全ての番号と表示が記録される (3.1.6)
    ★優先規定はない。
  出版中止の逐次刊行物を記録するとき (A12)
   →終号の番号・日付を初号のそれに続けて記録する (3.1.7)
   *もし初号の番号・日付がわからなければ、終号のそれだけが記録される。
  新しい番号体系の場合 (A12)
   →最初の番号体系に続けて、新しい番号と愛敬を記録 (3.1.8)
   *ふつう、「new series」「second series」のような表示で新たな番号体系であることが表示される。新たな体系を示す表示は、番号付けに先立って記録される。
  従属タイトルで表現されたサブシリーズや付録を記述するとき
   →サブシリーズ・付録の番号付けをエリア3に記録 (3.1.9)
   *メインシリーズの番号付けはエリア6もしくはエリア7
  復刻版を記述するとき
   →エリア3の記述様相は原逐次刊行物の番号・日付 (3.1.10) (A12)
  初号に表示のない場合  (A12)
   (初号がいかなる番号付けをも欠いているが、続く号からパターンを定義できるとき)
   →当該パターンに基づいて初号の表示を補う。
    続く号の表示に関する情報が得られなければ、[No. 1]もしきは年代表記

3.2 特定音楽資料 (楽譜)
 ISBD(PM)のエリア3の指示に従う

3.3 数値データ(地図資料)
 ISBD(CM)のエリア3の指示に従う

3.4 資源タイプと数量(電子資料)
 ISBD(ER)のエリア3の指示に従う