「日本図書館研究会整理技術研究グループ」は、2008年1月より「情報組織化研究グループ」と名称を変更することといたしました。このページではその経緯・意図も含めて、あらためて報告いたします。
整理技術研究グループは1957年8月に日本図書館研究会理事会で承認され、最初の研究例会を同年10月5日に開催しています。以来50年、さまざまな方々が関わりながら活動を続け、2007年には50周年を迎えて記念事業を実施することができました。
現在運営にあたっているメンバーの中でグループ名称の変更が話題となったのは、50周年記念事業の企画を考え始めて間もなく、2005年のことでした。
一定規模以上の国立大学附属図書館に置かれていた「整理課」が一斉に「情報管理課」に名称変更されたのは1988年4月で、もう20年が経ちます。この間、大学図書館・公共図書館を問わず、組織名称においても業務を表す語としても、「整理」は徐々に使われなくなってきました。また養成教育においても、1997年の科目改定で「資料組織概説」「資料組織演習」が誕生し、いわゆる「分類」「目録」を総称する語として、「整理技術」よりも「資料組織（もしくは資料組織化）」が用いられるのが普通となっています。司書であっても若い世代には、目録業務等を表す「整理」はもはや日常的な語彙とはいえないでしょう。
私どもは、時代に合わせて変更するならば、50周年という節目が最もふさわしい（別の言い方をすれば、この機を逃せば事実上困難）と考えました。2005年時点で名称の候補となったのは「資料組織化」「情報組織化」「知識組織化」などです。
しかし何と言っても、「整研」「整技研」は半世紀の愛着ある名称です。現在の運営メンバーだけでにわかに結論を出す勇気はとてもなく、より慎重な対応が必要と判断しました。そこで、2006年1月に「50周年記念論集」への執筆依頼状を送付する際（約200名）、合わせて事情を説明し、変更の是非や望ましい名称について意見を募ることとしました。
結果的には、賛否いずれも鮮明なご意見をいただくことはなく、2007年に入って運営メンバーで最終検討を行うこととなりました。この際も正直悩みましたが、結局、下記を新名称として採用し、記念事業終了後の2008年1月を切り替え時期とすることを決断、2007年4月の「記念の集い」案内状送付時に関係者にお知らせしました。
「50周年記念の集い」から約4ヶ月、早くもその時が訪れました。本年1月の月例研究会、そして来る2月の日本図書館研究会研究大会が新名称による最初の活動となります。
この名称変更はあくまで時代にふさわしい名称に変えようとするものであり、変更することによって研究対象や取り組みの精神が変わるというものではありません。50年の伝統を継承しながら今後の活動を続けていく所存ですので、これまでお世話になったみなさまも（もちろんこれから参加されるみなさまも）引き続きよろしくお願いいたします。
2008年1月1日 グループ世話人・渡邊隆弘（帝塚山学院大学）
「情報組織化研究グループ」への名称変更のタイミングにあわせて、本WWWサイトをリニューアルしました。
本サイトは1999年11月28日に当時のグループ世話人・吉田暁史氏の尽力により、吉田氏の当時の勤務先である帝塚山学院大学のWWWサーバに設置されました。以来、開催案内のほか、月例研究会・勉強会等の記録を可能な範囲で蓄積していくという方針で運営してきました。データの遡及的入力やグループ出版物のWWW公開もあって、開設8年を経てそれなりの情報量になってきたと思います。
グループ世話人（2003年春から）の渡邊隆弘が2006年に帝塚山学院大学に赴任しましたので、サイト運営を引継ぎ、引き続き同大学のWWWサーバから提供してきました。
今回のリニューアルでは、画面レイアウトの見直しとナビゲーションの改善（記録を回ごとに分割ページとするなど）をはかりました。ディレクトリ構造は大きく変わりましたが、内容自体は基本的に変わっていません。なお、".../public/seiken/"というサイトのURLは、今回は変更しません。
検索エンジンや外部リンクによってトップページ以外にアクセスされる場合には、当分の間リンク切れ等が予想されます。ご迷惑をおかけしますが、ご海容ください。
本サイトは2012年6月1日にドメインの変更を行いました。
旧サイト(http://www.tezuka-gu.ac.jp/public/seiken/)のURLでアクセスされた場合、当面の間は自動的に新サイトの該当ページへリダイレクト（転送）するようにしておりますが、外部よりリンクいただく際には、新サイトのトップページ(http://josoken.digick.jp/)以下のURLへリンクいただけますよう、お願いいたします。