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整理技術研究グループ勉強会記録(2001年度)

「メディアの分析的研究」第8回


日時:
2001年8月24日(金) 19:10〜21:00
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
吉田暁史氏(帝塚山学院大学)(p.56-p.63の上4行まで)
河手太士氏(大阪樟蔭女子大学図書館)(p.63-p.70)
テキスト:
FRBRの輪読(第5章Relationships,p.56-p.70まで)
Functional Requirements for Bibliographic records : Fianl Report / IFLA Study Group on the Functional Requirements for Bibliographic Records. -- Munchen: K. G. Saur,1998.
およびhttp://www.ifla.org/VII/s13/frbr/frbr.htm
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、田窪(近畿大学)、尾松(奈良県立図書館)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、前川(堺女子短期大学)、堀池(京都大学大型計算機センター)

●まず,モデルの分析手法である、実体-関係(関連)モデル
(Entity-Relationshipモデル)について,おさらいを行った。
・「実体」や「関係」はそれぞれの特性あるいは性質を持っている。これは属性(attribute)と呼ばれる。
●第5章 RELATIONSHIPS
●5.1 モデルの文脈における書誌的関係性
・実体間の関係性を表現するのに,さまざまな用語が用いられている。
 editionやversionのような語,あるいは「〜に基づく(based on)」「〜からの翻訳(translated from)」といった語句が出版物で見掛ける。このような語句は目録作成者にとって,書誌レコード間の関係性を示す印になっていることが多い。
 --> 目録・書誌データベースは実体で検索している。
・非明示的には関係性の属性は(1)値そのものが入る場合,(2)ID番号が入る場合がある。
・p.57の2つ目の段落の文で,For example, "based on a play by Henrik Ibsen" does not operatively state a work-to-work relationship; "based on Ghosts by Henrik Ibsen" does. は,具体的な関係性が張れるという意味か?
 --> イプセン - 作品(Ghosts,戯曲?)の関係が明確であればいいのだが,例文では分かり難い。
・p.58,5.2から5.2.3までのhigh levelという記述は第3章における 論理的な関係性(relationship)である。それ以外はanother levelである。
・p.59の上段のExampleはw1とe1はwork-expressionの関係であるが,e1とe2はe1からe2が派生していると考えられる。
・p.59の下段のExampleはw1(著作)がJ.S. Bach's Goldberg variationsであり,e1(表現形)はperformances by Glen Gould recorded in 1981となっているが,recordedとなっている。これでは実現形(manifestation)ではないか。
●5.2 個人および団体についての関係性
・p.61のExampleでp1(persons)がEdmund Spenserとなっていて,w1(work)がThe shepheardes calenderとなっている。これは単に典拠コントロールのことで,著者名典拠コントロール・レコードから全てのユーティリティが探せると言っている。
・同,p1--> w1,w2,w3の関係をcreated byと言っている。これはやはり典拠コントロールではない。
・5.2.3 主題の関係でwork-subjectという属性を組み込んでユーティリティとして独立させる。属性の設定基準が何かきちんとみないといけない。ある程度恣意的に決められているのかも知れない。よくわからない。
●5.3 グループ1実体間の他の関係性
・表5.1-5.11は,図3.1で基本的な(high level)実体の関係について示されなかったグループ1の実体間の追加の関係が示されている。
・この研究の主要な目的は,関係をより高いレベルでグループ化することではなく,むしろ,従来の用語およびカテゴリーを脱構築することにより,書誌的な関係の性質について記述したり,関係がモデル(著作表現形,実現形,個別資料(アイテム))中の主要な4つの実体文脈にどのように影響するのかを示すことである。
・5.3.1 work-to-workの関係ではreferential workがあり,他の著作と密接に結びついている。autonomous workは独立した著作である。しかし,work間の関係はこれで全部だろうか。
・p.66,コンコーダンス(concordances)の例で,indexがはれるのはworkに対して張れるのか? manifestation(実現形)までいかないと張れない。
・p.67のexampleの上段はwork1,work2にjournalがあげられているがjournalにworkがあるのか?
●5.3.1.1 著作レベルでの全体/部分関係
・全体/部分関係は,dependent partとindependent partの2つのカテゴリーに区分される。
・dependent partはより大きな著作のコンテキストで使用され,それ自体はより大きな著作によって与えられるコンテキストに依存する構成要素である。
・autonomous workもdependentに入る。
・independent partは著作によって与えられるコンテキストの範囲に全く依存しないものである。