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整理技術研究グループ勉強会記録(2001年度)

「メディアの分析的研究」第10回


日時:
2001年9月27日(木) 19:10〜20:20
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
尾松謙一氏(奈良県立図書館)
堀池博巳氏(京都大学大型計算機センター)
テキスト:
FRBRの輪読(第6章 USER TASKS,p.82-p.84まで)(尾松氏)
FRBRの輪読(第6章 USER TASKS,p.85-p.87まで)(堀池)
Functional Requirements for Bibliographic records : Fianl Report / IFLA Study Group on the Functional Requirements for Bibliographic Records. -- Munchen: K. G. Saur,1998.
およびhttp://www.ifla.org/VII/s13/frbr/frbr.htm
出席者:
田窪(近畿大学)、村井、尾松(奈良県立図書館)、前川(堺女子短大)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、蔭山(帝塚山大学図書館)、太田(京都外国語大学図書館)、堀池(京都大学大型計算機センター)

●第6章 USER TASKS(利用者の行動)
●6.1 属性と利用者の行動の関係をマッピングすること
・データ用件は実体-関係(E-R)モデルで構造分析される。
・このモデルによって提供される一般的な利用者の行動は4つに定義される。
 (実体(entity)を発見(find),識別(identify),選択(select),入手(obtain)である)
 ->・4つの定義は前の章でも出てきていて各々はわかるが,この4つの間の関係がどういう関係にあるのかについては触れられておらずよくわからない。
 順序としては search --> find --> select --> obtain となるが。
・結局は目録を探索し,資料を入手するパターンを分析しているのと同じだと思われるが。
・なにかよくわからないところだ。
●6.2 利用者の行動に関係のある重要度を評価する
・重要度は3つの記号で表6.1-6.4までにそれぞれ表記されている。
・記号は利用者行動を支える上で属性と関係の相対的な重要度を表すもので,最重要は■,中くらいは□,低いものは○,としるされている。
●6.2.1 実体の発見(Find an Entity)
・最重要性における基準は,定義された属性は実体を識別するのに役立つ(実現形の識別子,アイテムの識別子)
・また,実体を探し出すために第1の検索語として典型的に使用されているもの(例えば,実現形のタイトル,著作と,その著作に第一義的に責任ある著者あるいは団体の間の関係)
 ->・実体の識別では最重要なものに実現形(manifestation)やアイテム(item)があげられているが,expressionやworkはないのであろうか。
●6.2.2 実体の識別(Identify an entity)
・最重要の分析は実体の発見とほぼ同じような分析がされている。
・また,実体の識別の最小セットの属性はタイトル,責任表示,版/号の指定,出版社/販売者,出版年/配布年,シリーズ名,キャリアの形式があげられている。
●6.2.3 実体の選択(Select an entity)
・実体の識別とほぼ同じような分析がされている。
・電子リソースへのアクセス制限などの属性がある。
●6.2.4 実体の入手(Select an obtain)
・実体の識別とほぼ同じような分析がされている。