TOP > 勉強会 > 2001年度 > / Last update: 2008.1.1

整理技術研究グループ勉強会記録(2001年度)

「メディアの分析的研究」第12回


日時:
2001年11月8日(木) 19:10〜20:05
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
蔭山久子氏(帝塚山大学図書館)
テキスト:
FRBRの輪読(第7章 7.3-NOTEまで)
Functional Requirements for Bibliographic records : Fianl Report / IFLA Study Group on the Functional Requirements for Bibliographic Records. -- Munchen: K. G. Saur,1998.
およびhttp://www.ifla.org/VII/s13/frbr/frbr.htm
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、田窪(近畿大学)、蔭山(帝塚山大学図書館)、尾松(奈良県立図書館)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、村井、堀池(京都大学大型計算機センター)

● 7.3 Basic Level National Bibliographic Record(基本レベルの全国書誌レコード)
・recommendの訳は推奨より勧告の方がいいのでは。
・基本レベルの全国書誌レコードを構成する最小限のデータ要件は記述要素と組織化要素の2つにグルーピングされた以下のものである。
◆記述要素
○タイトル責任表示エリア
・本タイトル
・並列タイトル
・内容について主に責任を持つ個人および/または団体を識別する責任表示
 ==> ★ここでの内容(contente)の意味は何をさしているのかわからない。
〇版エリア
〇資料(または出版物の種類)特性細目エリア
〇出版、頒布などのエリア
〇形態的記述エリア
・特定資料表示
 ==> ★通俗的目録教科書では使わないものである。よくわからないもの。
・数量
 ★この数量は例えば,「坊っちゃん」の録音資料でテープカセットが3巻というような場合かな。
〇シリーズエリア
・シリーズに関する責任表示
 (first statement of responsibility relating to the series)
 ==> ★なぜFirstなのかわからない。
〇注記エリア
・表現形の形式(note on the form of expression)
 ==> 実演者が異なる場合のことなのか。録音資料では音声が相当するのでないか。
・版と書誌的来歴‐補足(complement)
 ==> ★complementは補足でいいのかな。
・形態的記述‐縮率(マイクロ資料)
 ==> ★マイクロの縮率がなぜ注記にくるのか。
・製本と利用可能性の関係‐取得/アクセスのための情報
 ==> ★binding(製本)がつくのはけったいである。
◆組織化要素(Organizing Elements)
○固有名標目
○タイトル標目
○シリーズ標目
○主題標目/分類記号
●7.3.1 適用 Application
・2の画像もしくは物体としての地図資料にとっての経緯度のような技術的データ要素,あるいは電子資料にとってのシステム要件は,基本的レベルのレコード要件として特定されるけれども,要求される情報が実体を調べてみても容易に決められない場合は,省略することができる。
 ==> ★基本要件なのに,なぜ省略できるのか。
・4の基本的データ要素が,ある実体を他のよく似た特性を持つ実体と区別するのに不十分である場合は表6.1から表6.4中の「識別」欄の下に示しているように,実体に関連する付加要素が必要に応じて加えられるべきである。
 ==> ★これを言ってしまうと『逃げ』の手になってしまう。全国書誌ではない。