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整理技術研究グループ勉強会記録(2002年度)

「ネットワーク情報資源の組織化」第12回


日時:
2002年11月28日(木) 19:15〜
会場:
日本図書館研究会事務所
発表者 :
堀池博巳氏(京都大学学術情報メディアセンター)
テキスト:
国立情報学研究所のメタデータ・データベースについて
 NII『メタデータ・データベース共同構築事業説明会』資料
     (京大開催分資料2002.10.8)
     (1)「メタデータ・データベース 共同構築事業の概要」
     (2)「NIIメタデータ・データベース 入力マニュアル」
出席者:
吉田(帝塚山学院大)、蔭山(帝塚山大学図書館)、河手(大阪樟蔭女子大学図書館)、安威(梅花女子大学図書館)、村井(京都精華大学図書館)、川崎(仏教大学図書館)、堀池(京大学術情報メディアセンター)

● NII(国立情報学研究所)の「メタデータ・データベース構築事業」についての学習を行いました。内容はNIIのメタデータ・データベース構築説明会での資料を元に行いました。
特徴
・メタデータの入力は目録情報構築の参加組織が共同構築する。個人などは該当しない。
・NDLはWeb情報のアーカイブし,メタデータを付与して一般公開している(Dnavi(ディナビ)およびWARP(ワープ)事業)がNIIはメタデータ構築のみのサービスである。
・メタデータの収集範囲は参加機関の情報資源をまず入力対象となっている。
・データ交換はOAIプロトコルによる交換。
・分類ではNDCレベルで1000区分まで。サブジェクトはLCSHも利用。
・記述要素はDC15を基本利用。1つ項目追加(Comment項目)。
問題点
・Title(タイトル)項目はWeb情報に適当なもの(Titleタグ情報)がない場合は入力者が判断して,その他の情報源から補完するとなっているがおかしい(情報が混乱)のではないか。
・Creator(作成者)とContributor(寄与者)の相違がWeb情報では分かりにくいのではないか。
・データ入力でURLの重複チェックをURL検索をして既に登録されたいた場合はどうするのか。
 ==> 既登録されたデータの流用はあるが,それ以外の措置は不明である。
・著者名典拠レコードを利用するとなっているが現状のNACSIS-CATのもので役に立つのか。
・Relation(関係)項目の入力では「Is Version Of」や「Is Part Of」などの入力方法で実際のWeb情報との関係が分かりにくいのでないか。
・Subject(主題)にLCSHを利用するとなっているが本当に使える人がいるのか。データ量が膨大であることも大きい。
・Transcription(日本語の読み)も入力が難しいのではないか。
・メタデータサービス間との連携はどうなっているのか。