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整理技術研究グループ月例研究会報告

BSH第4版の検討 その3:主題検索語としての件名標目

前川和子(堺女子短期大学)


日時:
2000年2月19日(土) 14:30〜17:00
会場:
神戸市立東灘区民センター
発表者 :
前川和子氏(堺女子短期大学)
テーマ :
BSH第4版の検討 その3:主題検索語としての件名標目
出席者:
前畑典弘、久保恭子、光斎重治(愛知大学)、蔭山久子(帝塚山短大図書館)、山野美贊子(大阪府大総合情報センター)、渡邊隆弘(神戸大学図書館)、吉田暁史(帝塚山学院大学)、前川和子

 BSH第4版については、すでに10月例会(志保田務氏)、12月例会(吉田暁史氏)と、2回とりあげてきた。2月28日(月)に日本図書館研究会第41回研究大会が開催されるが、当グループを代表して前川和子氏が「BSH第4版の検討」というテーマで研究発表を行う。今回は研究大会に向けての最終発表であり、過去2回の発表を総合したものに、前川氏が独自の観点を付け加えて報告した。
 今回SAという参照形式が設けられたが、例えば「アメリカ哲学」であれば、SAで「個々の哲学者」となっている。その概念に属する個々の固有名詞への一般的な参照となっていることが多い。しかし、それら個々の固有名詞の統制機能を放棄してよいのだろうかという疑問が起こる。またこの参照が本質的にはNTの一種であることを序説なりで明記してもらいたい。
 TTは248語を数える。これらのNDCの各類ごとの分布を調べると、3,4,5,6類への偏りが認められる。2,8,9類等の所属が少ないのは当然としても、果たしてこれが妥当な分布だろうかという疑問は残る。どういう基準でTTが選ばれたのかを知りたい。