整理技術研究グループ月例研究会報告

最近における目録規則改訂動向勉強会報告（第１回）

川崎秀子（佛教大学）、渡邊隆弘（神戸大学図書館）

日時：: 2003年6月28日（土） 14：30～17：00
会場：: 大阪市立総合生涯学習センター
発表者：: 川崎秀子氏（佛教大学）、渡邊隆弘氏（神戸大学図書館）
テーマ：: 最近における目録規則改訂動向勉強会報告（第１回）
出席者：: 江上敏哲（京都大図書館）、大越朝子（早稲田大学）、蔭山久子（帝塚山大図書館）、河原田伊佐男（関西大図書館）、久保恭子（神戸松蔭女子大）、高辻亜由美（県立奈良図書館）、田窪直規（近畿大）、藤井絹一（産業技術短大）、堀池博巳（京都大学術情報メディアセンター）、前川和子（堺女子短大）、前畑典弘、村井正子（京都精華大情報館）、山野美贊子（大阪府大総合情報センター）、吉田暁史（帝塚山学院大）、川崎秀子、渡邊隆弘

　本年度の研究テーマである「最近における目録規則改訂動向」について月例研究会とは別に、3月来勉強会を行ってきたが、そのうち第2回（4/18）～第5回（5/27）の文献輪読について、各文献の内容と考察が報告された。
取り上げられた文献は以下の通りである。
古川肇「『英米目録規則　第2版2002年版』の二つの章」『資料組織化研究』, no.47, pp.15-24, (2003)
Ann Huthwaite, "AACR2 and Its Place in the Digital World : Near-Term Solutions and Long-Term Direction" 2001.
　http://lcweb.loc.gov/catdir/bibcontrol/huthwaite_paper.html
Comments by Lynne C. Howarth, Dean（上記Huthwaite論文へのコメント）
　http://lcweb.loc.gov/catdir/bibcontrol/howarth_paper.html
古川肇「ISBD(ER)への案内」整理技術研究, 41号, pp.45-49, (1999).
Ann Sandberg-Fox & John D. Byrum, "From ISBD(CF) to ISBD(ER) : Process, Policy, and Provisions". Library resources & technical services, vol.42(2) pp.89-101 (1998)
　AACR2の2002年改訂及び電子資料（Electoronic Resources)を対象とするISBD(ER)について改訂の経過及び内容が報告された。また、Huthwaite, Howarth両氏による目録規則の将来展望が紹介された。発表者・参加者による議論では、(1)電子資料の登場が改訂の背景になっているが、目録規則の観点から見た電子資料の「本質」はどうとらえるべきなのか、(2)メタデータと図書館目録は、今後どのような関係にあるべきか、等が話題となった。