「図書館目録の将来設計(続)」のテーマを掲げて行ってきた2008年度の活動のまとめを行うとともに、日図研第50回研究大会で行う予定のグループ研究発表「「次世代OPAC」への移行とこれからの目録情報」について現段階での構成・内容を発表し、意見交換を行った。
2007年度に引き続き「図書館目録の将来設計」をテーマとし、月例研究会活動と勉強会活動を行ってきた。詳細は、本サイトを参照されたい。
従来のOPACを超える機能を備えた「次世代OPAC」が2006年ごろから徐々に普及し、2008年12月現在ではARL(北米研究図書館協会)加盟機関の3割近くが何らかの形で導入している。
次世代OPACの明確な定義はなく、その機能も定義から演繹的に導くことはできないが、簡略な検索画面、キーワード入力補助、関連キーワードの視覚化、レレバンスランキング、資料情報の拡張、ファセット型ブラウジング、FRBR化表示、利用者による情報入力、レコメンデーション、などが挙げられる。
本研究では、次世代OPACが実効性をもって動作するために必要な、目録情報側の要件を整理・考察する。簡略検索画面など検索システムの改善のみに関わる事項は除き、個々の機能と目録情報(従来の書誌情報及び付随して個々の資料レベルで管理される情報)との関係を考察した。
研究大会発表(2009.2.22)及び『図書館界』61巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なる内容のため、現時点での記録は簡略にとどめる。詳細は以下に掲載の当日配布資料を参照されたい。
(記録文責:渡邊隆弘)