情報組織化研究グループ月例研究会報告(2008.12)

図書館目録の将来設計(続)(まとめ)

−「次世代OPAC」への移行とこれからの目録情報

渡邊隆弘(帝塚山学院大学)


日時:
2008年12月20日(土) 14:30〜17:00
会場:
大阪市立浪速人権文化センター
発表者 :
渡邊隆弘氏(帝塚山学院大学)
テーマ :
図書館目録の将来設計(続)(まとめ)−「次世代OPAC」への移行とこれからの目録情報
出席者:
石定泰典(神戸大学図書館)、一場史行、江上敏哲(国際日本文化研究センター)、川崎秀子(佛教大学)、河手太士(大阪樟蔭女子大学)、佐藤毅彦(甲南女子大学)、塩見橘子(大阪市立大学大学院)、末田真樹子(神戸大学図書館)、杉本節子(相愛大学)、高城雅恵(大阪大学図書館)、畑林一太郎(富士通)、古川肇(近畿大学)、村井正子(日本アスペクトコア)、山野美贊子(帝塚山学院大学非常勤)、山本知子、横谷弘美、吉田暁史(大手前大学)、渡邊<18名>

 「図書館目録の将来設計(続)」のテーマを掲げて行ってきた2008年度の活動のまとめを行うとともに、日図研第50回研究大会で行う予定のグループ研究発表「「次世代OPAC」への移行とこれからの目録情報」について現段階での構成・内容を発表し、意見交換を行った。

1.今年度の「情報組織化研究グループ」

2007年度に引き続き「図書館目録の将来設計」をテーマとし、月例研究会活動と勉強会活動を行ってきた。詳細は、本サイトを参照されたい。

2.「次世代OPAC」とその機能

 従来のOPACを超える機能を備えた「次世代OPAC」が2006年ごろから徐々に普及し、2008年12月現在ではARL(北米研究図書館協会)加盟機関の3割近くが何らかの形で導入している。

 次世代OPACの明確な定義はなく、その機能も定義から演繹的に導くことはできないが、簡略な検索画面、キーワード入力補助、関連キーワードの視覚化、レレバンスランキング、資料情報の拡張、ファセット型ブラウジング、FRBR化表示、利用者による情報入力、レコメンデーション、などが挙げられる。

3.「次世代OPAC」のための目録情報

 本研究では、次世代OPACが実効性をもって動作するために必要な、目録情報側の要件を整理・考察する。簡略検索画面など検索システムの改善のみに関わる事項は除き、個々の機能と目録情報(従来の書誌情報及び付随して個々の資料レベルで管理される情報)との関係を考察した。

4.まとめ(略)

 研究大会発表(2009.2.22)及び『図書館界』61巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なる内容のため、現時点での記録は簡略にとどめる。詳細は以下に掲載の当日配布資料を参照されたい。

(記録文責:渡邊隆弘)