情報組織化研究グループ月例研究会報告(2013.1)

ISBD統合版の研究:改訂内容の検討とその意義

松井純子(大阪芸術大学)


日時:
2013年1月12日(土) 14:30〜17:00
会場:
キャンパスポート大阪(大学コンソーシアム大阪)
発表者 :
松井純子氏(大阪芸術大学)
テーマ :
ISBD統合版の研究:改訂内容の検討とその意義
共催:
目録法研究会(科学研究費基盤研究(C) 課題番号22500223 研究代表者:渡邊隆弘)
出席者:
石田康博(名古屋大学)、稲葉洋子、井原英恵(神戸大学)、川崎秀子(佛教大学)、川瀬綾子、河手太士(静岡文化芸術大学図書館)、佐藤久美子(国立国会図書館)、塩見橘子、田窪直規(近畿大学)、田中伸尚(ブレインテック)、堀池博巳、前川和子、村上幸二(奈良学園小学校)、横谷弘美(大手前大学)、渡邊隆弘(帝塚山学院大学)、和中幹雄(大阪学院大学)、松井<17名>

 「変革期の目録法」を年間テーマに掲げる2012年度の研究活動のまとめとして、日図研第54回研究大会で行う予定のグループ研究発表の中間報告を行った。
 昨年の5月例会に引き続き、ISBD統合版(2011.7)の特徴と主な改訂内容を整理し、検討を行った。

1.ISBDの概要、主な特徴と趣旨

 ISBD(国際標準書誌記述)は、IFLA目録分科会が策定・管理する書誌記述に関する国際標準である。資料種別ごとに策定され、あらゆる種類の資料を記述するための一貫した規則の提供と、特定の資料種別に対してはその記述に必要な規則を提供する。

2.ISBD統合版刊行までの流れ

 ISBDの誕生から、2007年のISBD予備統合版を経て2011年7月の統合版刊行に至る経過を述べた。

3.ISBD統合版の特徴と主な改訂内容

 各種ISBDを一つに統合することの目的と意義を指摘し、そのために必要な規則構造及びエリアとエレメントの見直しについて検討した結果を述べた。
最後に、3.を中心に質疑応答を行った。

 今回の発表内容は、第54回研究大会での発表、及び『図書館界』65巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なるため、本記録は簡略にとどめた。研究の詳細は、後日論文等をご覧いただきたい。