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日本図書館協会（以下、JLA）分類委員会が鋭意進めてこられた「NDC新訂10版試案」の策定作業が終盤を迎えたことにより、試案の内容を公表・説明して広く館界の意見を伺うため、標記説明会が開催された。JLAと当研究会との共催で行われ、昨年11月の東京での説明会と同様の内容で実施された。
開会に先立ち、まず本研究会理事・志保田務氏が挨拶された。次にJLA分類委員長・那須雅熙氏が、説明会の趣旨、NDCの改訂方針と進捗状況などを説明され、さらに新訂10版の構成、補助表、相関索引について、考え方を述べられた。
その後、小林康隆分類委員の司会のもと、『日本十進分類法新訂10版試案説明会資料』（日本図書館協会分類委員会編，日本図書館協会，2013.11，92p）をテキストに、試案の概要説明とそれに対する質疑応答が行われた。説明を担当されたのは、1・2・6類：中井万知子、3・4類：大曲俊雄、0・5類および情報学：藤倉恵一、7・8・9類：坂本知、の各分類委員であった。
試案のひととおりの説明が終了した後、あらためて質疑応答・意見交換が行われた。各類試案の内容に対する質問・意見とともに、NDC10版の刊行形態に対する要望なども出され、非常に多くの質疑・意見交換が展開された。
最後に、那須氏と、当研究会研究委員長・前川敦子氏が挨拶されて、閉会となった。
当日は、分類委員会諸氏と主催者側スタッフを除いても100名近い参加者があり、質疑応答も活発で、新NDCへの関心の高さがうかがわれた。
なお、試案に対して出された主な質問・意見・要望については、『図書館雑誌』2014年6月号に本説明会の概要 1) が掲載される予定なので、そちらをご参照いただきたい。
1) 那須雅熙「『日本十進分類法(NDC)新訂10版試案』関西説明会の概要」『図書館雑誌』108(6)，2014.6, p.432-434.
（記録文責：松井純子 大阪芸術大学）