TOP > 月例研究会 > 2025 > / Last update: 2025.12.22
はじめに用語の整理がなされた。アーカイブズ、アーカイブズ学、アーカイブズの「編成」「記述」「コンテクスト」といった用語の、今回の発表における意味が伝えられた。また、記録メタデータの概念モデルやアーキビストによるアーカイブズへの向き合い方も示された。さらに、アーカイブズの組織化の歴史の概略が語られた。
次に、ヒラリー・ジェンキンソンの「マニュアル」(1922)(以下、「HJのマニュアル」)の紹介がなされた。HJのマニュアルの出版の経緯が語られ、内容が示された。HJのマニュアルから読み取れるアーカイブズの起源、アーカイブズ業務のあり方が説明された。
続けて、ポール・オトレの業務ドキュメンテーションのマニュアルが説明され、発表者の解釈が語られた。オトレが考えたドキュメンテーションの定義づけや実践にあたっての考えが示された。
1920年以降の英国の財務省の文書管理の実践事例を通じて、業務の「主題分類」とレジストリーの一例が紹介された。レジストリーでの集中管理を試みたものの様々な問題が発生し、結果的に、1940年代には再び分散管理となった経緯が語られた。
最後に、今回の発表のまとめとして、人員の配置など、様々な要因が文書(アーカイブズ)管理の現実においては影響を及ぼし、解決策は似ているが、問題はつねに個別の厄介さを抱えていることが示された。編成・記述の原則や方法論はある程度の解決にしかならず、国や分野の境界を超えて各種の専門家が交流することの意義が強調された。
なお、今回の月例研究会については、Zoomの映像を録画し、開催後一週間に限り、出席を申し込んだものの欠席された方にも、映像を配信した。
(記録文責:今野創祐)