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整理技術研究グループ月例研究会報告

OCLCの概要とCORCプロジェクト

新元公寛(紀伊國屋書店)


日時:
2002年6月22日(土) 14:30〜17:00
会場:
紀伊國屋書店関西センター
発表者 :
新元公寛氏(紀伊國屋書店OCLCセンター長)
テーマ :
OCLCの概要とCORCプロジェクト
後援:
アートドキュメンテーション研究会関西地区部会、記録管理学会
出席者:
白川満純(堺市立中央図書館)、門昇(大阪大学)、藤井絹一(産業技術短大)、川崎秀子(佛教大学)、前川和子(堺女子短大)、蔭山久子・安田政志(帝塚山大学図書館)、守屋祐子(千里文化財団)、笠井詠子・吉田暁史(帝塚山学院大学)、倉橋英逸(関西大学)、渡邊隆弘(神戸大学図書館)、田窪直規(近大)、福田勝也(姫路獨協大学)、堀池博巳(京大学術情報メディアセンター)、布川圭子(シンコーOA事業部)、中尾孝(NTリテイル・マネジメント研究所)、浜田行弘(関西学院大学)、鈴木義久・新元公寛(紀伊國屋書店)

1.OCLCの概要
 OCLC(Online Computer Library Center, Inc.)は、アメリカ合衆国を中心として世界各国の図書館や研究機関で構成される、非営利・メンバー制の図書館サービス機関である。スケールの大きさ、サービスの先進性、新しい技術への取り組みにおいて他に類を見ない、名実ともに世界最大の書誌ユーティリティといえる。オハイオ州ダブリンに本部を置き、LCやBritish Libraryといった国立図書館、ハーバード大学やオックスフォード大学をはじめとする主要大学の図書館、その他NASAやスミソニアン研究所、メトロポリタン美術館や世界銀行などの公的機関を含む、世界82ヶ国、41,000館以上の図書館が参加している。日本では1986年から紀伊國屋書店が代理店となっている。紀伊國屋書店では、OCLCのサービスを紹介した日本語のホームページも設けている。
 http://www.kinokuniya.co.jp/03f/oclc/oclctop.htm
2.WorldCat
 OCLC加盟館が共同で入力する世界最大の書誌データベースで、書誌レコード4700万件以上、所蔵レコード8億4000万件以上を有する(2002.6現在)。早稲田大学図書館によって多数入力された結果、日本語の資料も120万件くらいとかなり多い。またMARC21、NLM/MARC、UK/MARCを始めとして、各国のMARCレコードも取り込まれている。
3.CORCの実際
 COCRは2000年7月に始まった、2002年7月には、WorldCatと統合してConnexionとなる予定である、現在70万件のレコードが蓄積されている、といった概略説明の後、CORCの実演紹介が始まった。レコードの生成・登録、各種入力支援機能、典拠コントロール、URL保守維持機能、Pathfinder作成・保持機能、といった諸点に関し、画面を通しての具体的な説明があった。