「変革期の目録法」を年間テーマに掲げる2012年度の研究活動のまとめとして、日図研第54回研究大会で行う予定のグループ研究発表の中間報告を行った。
昨年の5月例会に引き続き、ISBD統合版(2011.7)の特徴と主な改訂内容を整理し、検討を行った。
ISBD(国際標準書誌記述)は、IFLA目録分科会が策定・管理する書誌記述に関する国際標準である。資料種別ごとに策定され、あらゆる種類の資料を記述するための一貫した規則の提供と、特定の資料種別に対してはその記述に必要な規則を提供する。
ISBDの誕生から、2007年のISBD予備統合版を経て2011年7月の統合版刊行に至る経過を述べた。
各種ISBDを一つに統合することの目的と意義を指摘し、そのために必要な規則構造及びエリアとエレメントの見直しについて検討した結果を述べた。
最後に、3.を中心に質疑応答を行った。
今回の発表内容は、第54回研究大会での発表、及び『図書館界』65巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なるため、本記録は簡略にとどめた。研究の詳細は、後日論文等をご覧いただきたい。