情報組織化研究グループ月例研究会報告(2015.1)

写真アーカイブズの「リサーチプロファイル」構築に関する基礎的研究

研谷紀夫(関西大学)


日時:
2015年1月10日(土) 14:30〜17:00
会場:
大阪学院大学
発表者 :
研谷紀夫氏(関西大学)
テーマ :
写真アーカイブズの「リサーチプロファイル」構築に関する基礎的研究
共催:
書誌コントロール研究会(科学研究費基盤研究(C) 課題番号25330391 研究代表者:和中幹雄)
出席者:
井原英恵(神戸大学)、大平香代(吹田市立図書館)、尾松謙一(奈良県立大学附属図書館)、川崎秀子、河手太士(静岡文化芸術大学図書館)、坂口貴弘(京都大学)、高畑悦子(追手門学院大学)、田窪直規(近畿大学)、田村俊明(紀伊國屋書店)、堀池博巳、松井純子(大阪芸術大学)、宮崎幹子(奈良国立博物館)、山田幸和(大阪学院大学)、和中幹雄(大阪学院大学)、研谷<15名>

 今年度の日図研研究大会(第56回,2015年2月21日)においてグループ研究発表を行うにあたり、標記テーマによる研究成果を発表し、発表内容について意見交換を行った。
発表の概要は、以下のとおりである。

1. 写真資料の課題

 写真を対象としたアーカイブの構築と公開を行うにあたり、画像情報であるがゆえに被写体の文字記述が少なく、目録情報が不明確で組織化が困難であることなど、複数の課題を指摘した。そして、写真を歴史研究や文化研究の資料として用いるためには、対象写真の来歴や原状を調査し、アーカイブとして整理した際の根拠や関連資料、被写体の計量的分析結果などとともに、「プロファイル」としてまとめておく必要があることを述べた。

2. 写真資料のリサーチプロファイル

 リサーチプロファイルの構築に求められる要件を、アナログの場合とデジタルの場合に分けて検討し、説明した。

3. リサーチプロファイルの具体例

 発表者が現在構築中のプロファイルを、ケーススタディとして紹介した。それによって、さらに具体的な課題をも指摘した。

4. まとめ 略


 今回の発表内容は、第56回研究大会での発表、及び『図書館界』67巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なるため、本記録は簡略にとどめた。研究の詳細は、後日論文等をご覧いただきたい。

(記録文責:松井純子 大阪芸術大学)