今年度の日図研研究大会(第56回,2015年2月21日)においてグループ研究発表を行うにあたり、標記テーマによる研究成果を発表し、発表内容について意見交換を行った。
発表の概要は、以下のとおりである。
写真を対象としたアーカイブの構築と公開を行うにあたり、画像情報であるがゆえに被写体の文字記述が少なく、目録情報が不明確で組織化が困難であることなど、複数の課題を指摘した。そして、写真を歴史研究や文化研究の資料として用いるためには、対象写真の来歴や原状を調査し、アーカイブとして整理した際の根拠や関連資料、被写体の計量的分析結果などとともに、「プロファイル」としてまとめておく必要があることを述べた。
リサーチプロファイルの構築に求められる要件を、アナログの場合とデジタルの場合に分けて検討し、説明した。
発表者が現在構築中のプロファイルを、ケーススタディとして紹介した。それによって、さらに具体的な課題をも指摘した。
今回の発表内容は、第56回研究大会での発表、及び『図書館界』67巻2号に執筆予定のグループ研究発表論文と重なるため、本記録は簡略にとどめた。研究の詳細は、後日論文等をご覧いただきたい。
(記録文責:松井純子 大阪芸術大学)