情報組織化研究グループ月例研究会報告(2009.9)

新しい目録規則とこれからの図書館目録

勉強会報告を中心に

松井純子氏(大阪芸術大学)


日時:
2009年9月26日(土) 14:30〜17:00
会場:
大阪市立浪速人権文化センター
発表者 :
松井純子氏 (大阪芸術大学)
テーマ :
新しい目録規則とこれからの図書館目録:勉強会報告を中心に
出席者:
石田康博(名古屋大学附属図書館)、江上敏哲(国際日本文化研究センター)、川崎秀子(佛教大学)、河手太士(大阪樟蔭女子大学)、故選義浩、塩野真弓(京都大学文学研究科図書館)、槻本正行(神戸松蔭女子学院大学)、堀池博巳、村上健治(大阪大学図書館)、山野美贊子(帝塚山学院大学非常勤)、吉野敬子(田辺三菱製薬)、渡邊隆弘(帝塚山学院大学)、松井<13名>

 情報組織化研究グループでは、「新時代の目録規則」を年間テーマとし、月例研究会に加えて、最近の関連文献を輪読する勉強会活動も行っている。今回は、勉強会報告のうち、特にRDA関連文献を紹介・考察する内容であった。

 勉強会で取り上げた文献は、次の通り

次世代OPAC関連文献  →第1回
工藤絵理子,片岡真「次世代OPAC の可能性―その特徴と導入への課題」『情報管理』51(7), 2008.10, pp.480-498
久保山健「次世代OPAC を巡る動向:その機能と日本での展開」『情報の科学と技術』58(12), 2008.12, pp.602-609
RDA関連文献  →第2回第3回
古川肇「未来の記述規則−AACR3第T部案からRDA第T部案へ」『資料組織化研究』52, 2006.6, p.1-16
古川肇「未来の書誌レコードに関する規則--RDA第1部案からRDAパートA案へ」『資料組織化研究』 53, 2007.3, p.25-34
古川肇「未来の書誌レコードに関する規則(続) メタデータ・スキーマとの調整へ」『資料組織化研究』54, 2008.1, p.15-26
古川肇「未来のアクセスポイントに関する規則―構造の再構築へ―」『資料組織化研究』56, 2008.12, p.12-22
RDA概要  →第4回
RDA Prospectus Rev.6, 28 October 2008 (PDF)
NII次世代目録WG報告  →第5回第6回
国立情報学研究所次世代目録ワーキンググループ「次世代目録所在情報サービスの在り方について(最終報告)」2009.3
『図書館雑誌』103(6), 2009.6の特集「ウェブ検索時代の目録」の各論文を読む  →第7回第8回
林賢紀「OPACの使われ方を変革する」(p.387-389)
宇陀則彦「利用者中心の設計−次世代OPACの登場」(p.390-392)
佐藤義則「Webの時代における書誌ユーティリティの現状と今後」(p.380-383)
原井直子「国立国会図書館が目指す書誌サービス」(p.384-386) (p.387-389)

 この中からさらに対象を絞り、古川氏の文献等をもとにRDAの策定過程をたどる発表であった。各回の勉強会報告と重なる面もあるので、本記録は簡略とする。

 最後に、実装・実務面や組織化教育の面における若干の懸念も示された。

(記録文責:渡邊隆弘)